『白色が考える話』 ページ8
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「実際の所、どうなんですか！？」
ずい、と差し出される録音機はあまりに無遠慮だった。
ラウールは自分の眉間に皺が寄るのが分かった。
仕事終わりに声を掛けられたと思えばこれだ。
最近は特に多い。
「宮舘さん、色んな噂がありますけどどう思ってますか？」
「ラウールさん、何か知ってるんでしょ？」
「本当に辞めさせられた人がいるかだけでも……！」
何が面白いのか、ニタニタ嫌な笑顔を貼り付けてちょろちょろと付き纏う。
マネージャーがかなり警戒していて移動にも気を付けているのだが、撒いたと思えば隙をついて現れるのだ。
例えば、今の様にスタジオから出て駐車場に向かう途中とか。
マネージャーが車を回してくれている間を狙って声を掛けてきたんだろう。
ラウールはソロの仕事で良かったと心底思った。
宮舘本人は当然として、一番責任を感じている深澤やリーダーとして全て抱え込もうとしている岩本にも近付いて欲しく無い。
というか、メンバーに近付いて欲しく無い。
ずっと後悔してる佐久間と渡辺にも、たくさんの事を考えている阿部にも、何も出来ないって落ち込んでる向井と目黒にも。
これ以上心労を掛けたく無い。
ラウールはそんな思いを決して口には出さず、ヘラヘラ笑う記者を睨みつけた。
端正な顔立ちで身長も高いラウールの威圧感に記者達が怯む。
それでも録音機を差し出したままだ。
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user(プロフ) - ライさん» 初めまして、コメントありがとうございます。私生活との兼合いでスムーズ更新とは言えませんが、今後も楽しんで頂けますと幸いです！ (3月5日 22時) (
レス) id: aa6a12d65e (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 初めまして！更新楽しみに待ってます！ (3月5日 10時) (レス) @page37 id: 704f0c8ab3 (このIDを非表示/違反報告)
user(プロフ) - ceruさん» 初めまして、コメントありがとうございます。あたたかく有難いお言葉、心の底から嬉しいです！これからも楽しんで頂けます様、精進いたしますのでよろしくお願いします！ (2月21日 1時) (レス) id: aa6a12d65e (このIDを非表示/違反報告)
ceru(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。作者さんの作品、全て文章力も内容も作品の雰囲気も素敵すぎて、一気に全て読んでしまいました。特に、この作品が大好きです。素敵な作品ありがとうございます！ (2月19日 14時) (レス) @page2 id: c99a8bf9b2 (このIDを非表示/違反報告)
user(プロフ) - sunshineflowerlさん» 初めまして。コメントありがとうございます。その言葉が活力となっております。どうか楽しんで頂けますと嬉しいです！ (2月7日 1時) (レス) id: aa6a12d65e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：user | 作成日時：2024年2月4日 21時
