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宮舘が眠れないと話してくれた時の記憶。
誰かと一緒じゃないと眠れなくなるかもしれないのが怖いと溢した宮舘に、自分達が彼に返した言葉。
宮舘の中でその言葉が生きている。
「ね、康二くん。舘さん一緒に寝てくれるって。」
「そうだよ。ちゃんと起こしてあげるから寝な？」
ラウールと目黒に促されて、宮舘と深澤の体温と匂いに包まれて。
安心感が恐怖を上回った。
とろんと溶ける意識に身を任せて、向井はそのまま眠りに落ちた。
この日以降、向井の不眠は徐々に解消へ向かった。
寝れないと溢せば必ず誰かが答えてくれるから。
向井は眠れぬ苦痛と、眠らせてくれる存在の安心感を思い知った。
今でもあの悪夢を見ることがある。
けれど向井はもう知っている。
泣き叫んでいた自分の声が、夢の中の宮舘に届いていると知っている。
あの日見た夢で、泣き叫ぶ自分に泣かないでくれと伸ばされた手を覚えている。
だから向井は泣くのをやめて、今では大きな声で怒鳴っている。
『ダテに手ェ出すなや！！』
そうすれば今まで動かなかった体が嘘みたいに軽くなる。
走って、血溜まりに沈む宮舘の身体を引き上げて。
掬い上げた彼の隣で、傷だらけの背中を擦る。
夢の中の宮舘は、安心した様に微笑んでありがとうと言ってくれた。
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user(プロフ) - ライさん» 初めまして、コメントありがとうございます。私生活との兼合いでスムーズ更新とは言えませんが、今後も楽しんで頂けますと幸いです！ (3月5日 22時) (
レス) id: aa6a12d65e (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 初めまして！更新楽しみに待ってます！ (3月5日 10時) (レス) @page37 id: 704f0c8ab3 (このIDを非表示/違反報告)
user(プロフ) - ceruさん» 初めまして、コメントありがとうございます。あたたかく有難いお言葉、心の底から嬉しいです！これからも楽しんで頂けます様、精進いたしますのでよろしくお願いします！ (2月21日 1時) (レス) id: aa6a12d65e (このIDを非表示/違反報告)
ceru(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。作者さんの作品、全て文章力も内容も作品の雰囲気も素敵すぎて、一気に全て読んでしまいました。特に、この作品が大好きです。素敵な作品ありがとうございます！ (2月19日 14時) (レス) @page2 id: c99a8bf9b2 (このIDを非表示/違反報告)
user(プロフ) - sunshineflowerlさん» 初めまして。コメントありがとうございます。その言葉が活力となっております。どうか楽しんで頂けますと嬉しいです！ (2月7日 1時) (レス) id: aa6a12d65e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：user | 作成日時：2024年2月4日 21時
