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身体中の傷跡が薄れてきているとはいえ完全に消えてはいないので、衣装も着込むものや隠すものが多い。
ただそれも冬だからであって、これから夏にかけて露出は必ず増える。
その頃までに傷を化粧で隠せる程度にまで治すことが目標だったのだが。
「衣装で絶対に隠れる位置にしかしない所は流石だよね。」
深澤の言葉に誰とも無しに頷く。
酷い時は自分で自分の首を絞めてしまうが、それは跡になるほどではない。
酸欠で顔を真っ赤にして苦しげに呼吸する姿はこちらが息苦しくなるので辞めてもらいたい。
「俺あれ本当に嫌だ。」
「めめ、ずっとそれ言ってるよね。やり始めた時から言ってる。」
「だって本当に嫌だもん。」
拗ねた表情の目黒は宮舘の自傷行為に一番最初に気付いた。
本当にたまたま、宮舘が無意識で鎖骨の上に指を食い込ませているのを見掛けた。
あまりにも力が入っていそうな手に違和感を覚え覗けば爪が食い込んで血が滲んでいたので慌てて止めたのだ。
宮舘はきょとんとした後、爪に血が着いているのを見て困った様にまたやっちゃった、と笑った。
宮舘が無意識に、自分を終わらせたくてやっている。
首を絞めている時はもっと酷い。
ころして、と嘆いた声は思い出したくない。
経過良好だと思っていた矢先の事で、これからどう対処するか決めかねているのである。
「解決しないのに問題だけ増えてくねぇ。」
「本当にな。」
深澤と岩本が顔を見合わせてそう言う。
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user(プロフ) - ライさん» 初めまして、コメントありがとうございます。私生活との兼合いでスムーズ更新とは言えませんが、今後も楽しんで頂けますと幸いです！ (3月5日 22時) (
レス) id: aa6a12d65e (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 初めまして！更新楽しみに待ってます！ (3月5日 10時) (レス) @page37 id: 704f0c8ab3 (このIDを非表示/違反報告)
user(プロフ) - ceruさん» 初めまして、コメントありがとうございます。あたたかく有難いお言葉、心の底から嬉しいです！これからも楽しんで頂けます様、精進いたしますのでよろしくお願いします！ (2月21日 1時) (レス) id: aa6a12d65e (このIDを非表示/違反報告)
ceru(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。作者さんの作品、全て文章力も内容も作品の雰囲気も素敵すぎて、一気に全て読んでしまいました。特に、この作品が大好きです。素敵な作品ありがとうございます！ (2月19日 14時) (レス) @page2 id: c99a8bf9b2 (このIDを非表示/違反報告)
user(プロフ) - sunshineflowerlさん» 初めまして。コメントありがとうございます。その言葉が活力となっております。どうか楽しんで頂けますと嬉しいです！ (2月7日 1時) (レス) id: aa6a12d65e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：user | 作成日時：2024年2月4日 21時
