紅一点×SnowMan⑩ (ページ45)

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⭐︎ ページ45

「私、めっちゃお酒弱いからなー。」

『俺も。多分これ一杯も飲めない。けど、明日2人ともOFFだからいっかなって。』

「あのね、、、。私あんまり酒癖が良くないらしくて、、、。だから見せたくない。」

唇を尖らせながら言ってたみたい。
その唇を彼の綺麗な手が摘んでいる。

『どうなっちゃうの？』

「ふぁふぉね。ふぇ、ふぁなふぃふぇよ。」

手を離してよ、そう言いたいのに言えない。
彼がクスクスと笑いながら手を離してくれた。

「いじわる。」

『唇尖らせてから、つい。で？どうなるの？』

「記憶無くしちゃうの。で、すごく甘えたになるみたい。」

そう言えば、彼は目を見開いた後、少しだけ笑った。

『他の人には見せてほしくないけど、、、。俺の前で見せてよ。』

「、、、引かないでね？」

『引くわけない。彼女なんだから。』

「じゃあ、一口だけ。」

彼がコップに一口分入れてくれる。
私はコップを、真宙くんは缶を片手に乾杯した。

『あー。コーラだからまだ飲みやすいや。』

ごくっと少しだけ口に含む。
ほんの少しだから、ふわふわするけど、
いつもみたいに記憶がないわけではない。

「うふふ。」

『え？酔った？』

「んー。なんかふわふわする。」

顔も少し火照ってきて、なんだか彼にくっ付きたい。

彼とは1か月半ほど付き合ってるけど、
意外にもキスしかしていない。

何度か泊まってるけど、お互い疲れてしまっていて、
そのまま寝ることがほとんどだったから。

「真宙くん。」

『ん？』

「ぎゅってして？」

そう聞けば、両手を広げてくれる。
私はそんな彼の胸に飛び込んだ。

『そんなかわいいの？』

「んー。」

『顔あげて？』

言われた通りに顔を上げると、
彼の綺麗な顔が近づいてきた。

いつもの優しいキスではなく、
荒々しい、男っぽいキス。

深いキスに私は必死に応えていた。

しばらくして唇から温もりが離れる。

「あっ、、、。」

『ん？どうした？』

「離れちゃった、、、。」

悲しいな、そんな風に思いながら言う。