紅一点×SnowMan⑩ (ページ31)

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side YOU ページ31

「あっ。おはようございます。」

高『おはようございます。』

高杉くんにたまたまテレビ局の廊下で会った。

私はバラエティの撮影。
高杉くんは、、、なんだろう。

「まさかここで会うと思わなかった。」

高『俺も。今日は撮影？』

「うん。CDが発売されるから、その宣伝で。高杉くんは？」

高『俺はドラマの打ち合わせ。』

やっぱ売れっ子だなー。
いろんなドラマに出演してるし。

高『今日はそれだけ？』

「ううん。そのあとは映画の打ち合わせがあって、ドル誌の撮影もある。」

高『ハードなんだね。すごいなぁ。』

「いや、そちらこそ。」

実は高杉くんとは連絡先を交換してから、
ほぼ毎日連絡をしている。

気づいたらさん付けはくんに変わって。

やさぐれた、荒れた私の生活の中では、
その時間がオアシスみたいになっている。

素直でまっすぐな彼の言葉に、
少なからず救われていて。

こんな人と付き合ったら、毎日が穏やかで、
幸せな毎日を過ごせるんだなって思ってしまう。

高『あのさ、、、。』

「ん？」

高『もし、仕事終わり、余裕があったらご飯でもどう？なかなか行けてなかったし。』

「、、、。そうだね。終わる時間、確定ではないんだけど、順調にいけば20時頃には終わるから。」

高『俺もちょうどそのくらい。また連絡するね。』

「うん。分かった。」

彼と手を振り、楽屋に向かう。

部屋にはすでに雅と、同じく今日一緒に仕事の
ふっかさんとさっくんがいる。

「おはよう。」

佐『おー。遅かったじゃん。』

「うん。知り合いに会って、廊下で少し話し込んでた。」

私はそう言いながら雅のいる鏡の前に座る。

深『事務所の人？』

「ううん。今度、ドラマで共演する人。」

深『、、、へー。』

雅『珍しいわね。事務所外の人と仲良くするとか。』

みんな私が事務所の人ではない人と
話していたことに驚いている。