紅一点×SnowMan⑩ (ページ22)

今日:626 hit、昨日:1,450 hit、合計:67,420 hit

⭐︎ ページ22

連絡先を交換して、お互い次の仕事に向かう。

今日は夜に飲む予定があったから、
タクシーに乗り込んで事務所へ向かう。

高【高杉です。よろしくお願いします！】

【こちらこそよろしくです！】

高【あの、よかったら敬語なくしません？これ話してる時に言えばよかったなって今気づいたんです。】

【あ！そうですよね。そうしよ。】

それから事務所に着くまで、
ポンポンとLINEのやり取りをして。

真面目なのにどこかクスッと笑えるやり取りが
なんだか楽しかった。

事務所に到着して、しばらくすると北山くんが現れた。

北『ごめんね？遅くなって。』

「大丈夫ですよ。お互い様。」

席に着くと、早速と言わんばかりに
ソロ曲の候補の音源を流し始める。

『どうかな？なんとなくAちゃんから聞いたイメージで音と歌詞を入れてみたんだけど。』

「すごい、、、。ニュアンスがしっかりと伝わってます。さすがですね。」

『良かったー。そしたら少し編曲しようか。何か気になるところある？ちなみに俺はもう2箇所見つけた。』

「え。すごい。私は2番のAメロが、、、。」

『あ、だよね。俺も気になった一つ目はそこ。』

そんな話をしながら編曲作業を進めていく。

「すごい、、、。北山くんに曲お願いして良かったです。」

『ほんと？そう言ってもらえるのが1番嬉しいよ。』

「はい、本当です！曲完成するの楽しみです。」

『あと誰に依頼してるの？』

そう聞かれたので、私は素直に答える。

「神山くんと二宮くん、堂本剛くんにはすでに依頼済です。あとは樹や京本くんにも作詞は依頼しようかなって。それから今、作曲を外部の人だったら誰に依頼をするか調整中です。」

『ふーん。その中で、関係持ってる人は？』

そっちがメインで聞きたかったことなんだろうな。

「いませんよ、、、。北山くん以外。」

本当はまだいるけど、そんなことをこの場で言って、
いい話に繋がるわけがないのが分かるから黙っておく。

『ふーん。なるほどね。じゃあ、行こっか。』

その声と共に向けられた視線の奥が
欲を物語っている。

私は返事はせずに、彼について行った。

色んな感情があっても、
人肌があれば一時的に忘れられるから。

そんなことを考えながら、2人で事務所を後にした。