ジェンダーレスへの花吹雪 (ページ8)

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#03 ページ8

「はいっ！ゲストは、猫好きアイドル代表のさっくん！」

「どうも〜！
アニメヲタク兼SnowManの佐久間で〜す！
よろしくお願いしまーっす！」

モニターには2匹の猫。

言わずもがなうちの家族が映されている。

歓声と黄色い声、俺なのか猫なのかはわからないが「可愛い」という声が後を絶たない。

大好きなツナとシャチが褒められる。

スタジオ中の皆さんに褒めていただける。

みんなに可愛がっていただける。

あぁ、こんなに楽しいことは無い。

こんな光栄なことは無いし、何より同士が集まるこの空間にずっと浸っていたいと思えるのだ。

猫好きの人たちと猫ちゃんたちについて語るなんて、なかなか無い。

「さっくんはさ、メンバーと猫について語ったりとか無いの？」

自己紹介もそこそこに、動物バラエティと歌うだけあるのか話はやや逸れ始める。

「話しますよー！

それこそうちのツナとシャチを自慢したり、後はメンバーに犬飼ってるやつ居るんで話したり、」

頭の中で楽屋の風景は次々と思い浮かばれる。

「うんうん。」

「…あっ。」

「ん？どうした？」

ふと、思い浮かんだのは時々家に来ては、うちの2匹を羨ましそうに眺めるAだった。