ジェンダーレスへの花吹雪 (ページ21)

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「Aがね、言うんですわ。

『実家帰ろうとしたら、
ちょうど康二が仕事で新幹線乗るって。

いや俺からじゃねえよ？
マネージャーが言ってたから。

まぁついでに同じの乗ってくかーってね、思ったわけよ。

俺は隣の席嫌だったけどな。』て。

いやツンデレかて！」

そう。

そうなんよ。

隣の席に居るなんて、自分から乗車することを選択してんやろ？

断ることも出来たはずやん。

それを平気でやって退ける優しさに、男視点でも漢としてカッコイイやろ。

誰がどう考えても。

後にマネージャーに、A本人から俺のスケジュールを聞いてくれたと聞いた時には嬉しくて泣くか思た。

それくらい、あったかいねん。アイツは。

あったかくて、あったかくて。

だから、みんか心が絆されるんや。

『康二、俺実家でゆっくりくつろいでくるから。

お前も肩の力抜いて、な。』

背中を見せて、ヒラヒラと手を振る姿は儚くて、

もう会えないんじゃないかと

そう思うほどに美しかった。

「……ほんま、ツンデレなんすよ。」

「てか康二くん、お前っ…

モノマネ上手いな！？！？」