#07 ページ19
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「えっと…？本当にアイドル？」
「自分でも疑問に思うてきましたよね。
俺、SnowManよね？
え？SnowManやったよね？」
スタジオでまた、
いやまたまたドッキリにかけられた映像を、皆さんと見つめてトークしている。
ここ、東京に来てかなりの月日が経つが、
昔よりようやく慣れてきた。
「新しい名言生まれたよーっ！」
東野さんが手を叩いて、
「ちょっとうちの子、いじめないでーっ！」
小池さんもケラケラ笑うて。
あれ？これ、幸せ空間やんって。
それもこれもメンバーのおかげやった。
全部メンバーに助けて貰うたことで。
長年の努力も無駄では無かったと、泣きそうになって少し唇を噛み締めるようになるんよ。
絶対泣き虫や認めないけれど。
収録のカットがかかる直前、
もうここは使われないと皆さん思てるやろうけど、ここは仕事。
流石はベテラン。
しゃべり続ける。
「本物のSnowManだったら、メンバーのプライベートの話聞かせてくださいよぉ。」
ゲストで来てた芸人の方が言った。
フォローするように口々と皆さんも応戦してくれはって。
「好きなんだ、＊＊さん？誰推し？誰推し？」
「勿論Aさんっしょ！」
「そこは俺やぁん！」
少し泣きそうになりながらも、そう叫べば笑いはたちまち起こった。
これや。
これやねん。
この笑いを、この笑顔を求めてんのよ。
「ちょ、ちょ、ちゆちーとの話聞かせてぇや。」
「そこは俺ちゃうんけ！」
スタジオの皆がドッと笑いつつも、俺を見つめる。
小池さんの眼差しが背中押してくれはった。
行け、康二。と。
「俺、この前、Aと一緒実家帰りましたぁ〜！
みんなあります？そんな経験。」
ほな、お望み通りちゆちーマウント取りますか、と。
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作者名：きづ | 作成日時：2024年4月12日 15時
