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「…ありがとうございます。」
そこで浮かびあった疑問を率直にはぶつけてみる。
回りくどいことは好きでは無い。
「それで、そのお菓子がどうかされました？」
目線は両者、彼の手元へ注がれた。
「目黒さんと深澤さんは、
この新作あまり召し上がらないと思ったんです。
SnowManさんがメンバー同士仲が良いのを我々はよく知ってますし、他の皆さんにもどうかな？
と考えたんです……けど。」
「けど？」
アシスタント、神村さんの声はそこで途切れ、
さも気まずいことを表すように目を逸らした。
「この新作の味……。
その、珍しい……と言いますか。
言葉を選ばずに言うと、好みが別れる珍味と言いますか……。」
「はぁ。」
俺の察しが悪いのか未だわからず首を傾げていると、
アシスタントの男性と仲の良さそうな
また別の女性が走ってきた。
それはもう目にも止まらぬ速さで。
「だから話してたんですっ！
このチームで、
この余ったお菓子を美味しく食べてくれる人は
"1人"しか居ないんじゃないかって！
あの、目黒さん、
これ、良ければ、
Aくんにどうですか？」
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作者名：きづ | 作成日時：2024年4月12日 15時
