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俺たちは有難いことに毎週ラジオの枠を頂いている。
企業のキャラクターとして、
顔として、
SnowMan10人の中から代わる代わる2人のメンバーが、毎週おたよりや情報を読み上げる。
「目黒さん。ちょっといいですか？」
収録終わり。
振り返れば、そこに居たのはラジオの音響に携わっているアシスタントの男性で。
「…！
あっ、はい。お世話になっております。」
本当は先程まで一緒だったふっかさんのように素早く退出し、家へ帰りたいところではあったが致し方ない。
アシスタントの方とはいえ、同じ製作物を手がける大切な仲間だ。
「…どうかされました？
珍しいですね。」
「あっ、話すのは初めてですよね…！
音響アシスタントの＊＊と申します。
お忙しいところ引き止めてしまってすみません。」
「いえいえ、何かありましたか？」
早くドラマの台本を確認しなくては、
早く明日の撮影のために疲れを癒したい、
いろんな考えを隠し、平然を装った。
「実は…放送で使ったお菓子が余ってしまってしまったんです。」
アシスタントの方が出した割と量の多いお菓子の山を見つめる。
「あれ…？
でも俺らに用意されたのは、全部食べて…？」
そう。
机にあったはずのお菓子は、俺とふっかさんで放送前と放送中に残さず頂いたはずだ。
頭にハテナが浮かぶ。
「おふたりは、このお菓子、甘過ぎるのであまり食べられないかな、と思って事前に量を調整しておいたんです。」
あぁ、俺は、俺たちは幸せ者だ。
そう思った。
光を浴びるのは、俺たち10人でも裏で支えてくれる人は沢山いる。
なんて、なんていいチームなんだ。
ひとりじゃない。
SnowManだけじゃない。
全員だ。
全員で作り上げる。
最高の、最っ高のチームだ。
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作者名：きづ | 作成日時：2024年4月12日 15時
